- エピソードと独り言
- ①模範的な日本人旅人(ラオス)
- ②ハッピーのサイクル
- ③黄色い彼が見ている
- ④空港からの路線バス車内(カンボジア)
- ⑤絡まる電線(各国)
- ⑥鼻毛カッター
- ⑦トイレットペーパー
- ⑧うるさいな
- ⑨左側通行⇔右側通行
- ⑩一人旅は凄いのか?
- 旅の費用を公開!
- ああ楽しかった!
エピソードと独り言
2023年2月に東南アジア4ヶ国3週間の旅をしました。
旅の様子を18回シリーズで書いてきました。
今回はその最終回の番外編として、ブログ本文に書ききれなかったエピソードや独り言をいくつかご紹介します。
①模範的な日本人旅人(ラオス)
バスターミナルでブッダパークへ行くバスに乗り込み、出発を待っていました。
ここで興味深い光景を見ることができました。
ドライバーが車掌に合図して出発しようとしたその時、黄色い「地球の歩き方」を手に持った男性が現れました。
この方の所作が模範的な旅人のそれだったのでご紹介します。
まず動き出しそうなバスの前に入って出発を阻止します。
次にバスの前面に表示された番号「14」と、停留所の行き先表示「Buddha park」を目で確認しつつ、同時に近くに居たスタッフに「ブッダパーク?」と尋ね「そうだ」と回答を得ます。
しかしそれをうのみにせず、間髪を入れずに車掌の方に向き直り「ブッダパーク?」と尋ねて裏を取り、乗る意思を強く示します。
そして確信をもってバスに乗り込みます。この間わずか5秒。
私は心の中で「素晴らしい」と拍手していました。
②ハッピーのサイクル
ホーチミンの空港で人助けしました。
いや大したことじゃなくて、保安検査の後でパスポートと航空券を取り忘れた人を追いかけて「忘れてますよ!」と渡しただけです。
でも「はあよかった助かった危なかったありがとう」と、ものすごく感謝してくれたのでハッピーのサイクルが世界中で回りますように。
③黄色い彼が見ている
バンコクのドンムアン空港で出発まで時間があるので椅子に座って待っていたとき、なんとなく上から視線を感じます。
見上げると黄色い彼がこっちを見てました。
私は宿の近くの7-11で買ったパンがあるのでそちらを食べました。
すまないね。
④空港からの路線バス車内(カンボジア)
カンボジアのプノンペン空港から市内に向かう路線バス車内での出来事です。
以前は空港から鉄道があったそうですが、廃止されてしまいました。
空港バスがあると聞いていたのですが、これもなくなってました。
ということで3番の路線バスに乗ることにしました。
空港のインフォメーションで「空港バスはなく路線バスしかない」と言われた際に、「路線バスはリエル(現地通貨)に両替しなきゃ乗れませんよね」と尋ねました。
するとスタッフは「いや$1入れればいいでしょう(料金の1500リエルは33セントだから)」との応えでした。
バス停に行って近くに居た地元の人に「3番?」と聞くと大きくうなずいてくれます。
そしてバスが近づいて来たら「ほら、来たよ!」と教えてくれました。
優しい。
私はバスに乗った時に、インフォメーションで言われた通り、料金箱に$1入れました。
それを見た複数の乗客と車掌さんが「あらドル入れちゃった」という顔で私を見ました。
私は「ああ、やっぱり両替すべきだったんだな」と後悔しました。
私の後から欧米人バックパッカー2人組が乗ってきました。
彼らもリエルを持っておらず、料金の支払い方がわからない様子。
その時乗客の一人が「私が払ってあげる」と2人分の料金を箱に入れました。
2人はお礼を言います。
ここから乗客3人と欧米人2人が、言葉が通じない中でコミュニケーションを取り始めます。
「どこから来たのか?」「何日くらいいるのか?」などいろいろ質問したり答えたり。
乗客の女性が欧米人の女性に「綺麗ですね」と現地語でいい、少し英語がわかる別の乗客がそれを欧米人女性に伝えて、「ありがとう」と応えたり。
身ぶり手ぶりで伝えたり、大声で笑ったり。
そのうち欧米人男性が車内の路線図を見始めます。
どこで降りるかわからないようです。
少し予習していた私は彼に声を掛けました。
彼はアジア人の私が英語を話すのに驚いた様子。
宿の場所を地図で指さすので、降りるバス停を教えてあげました。
恐らく彼はアジア人の私を現地の人だと思い、「カンボジアの人は親切だなあ」と思ったに違いありません。
そして地元の人たちは私のことを「アジア人に見えるけどドル入れてたから外国人らしいし、でもバス停のことを知っていて英語を話す人」ということで、不思議そうな顔をして見ていました。
欧米人2人組は乗客たちに手を振りながらバスを降りました。
私も次のバス停で降りました。乗客は私にも笑顔で挨拶してくれました。
私はカンボジアの人の優しさに触れて嬉しかったと同時に、現地の交通機関を利用するのに現地通貨を用意しなかったことを反省しました。
些細なことですが、いろんなことを感じる出来事でした。
⑤絡まる電線(各国)
東南アジアの国々を歩くと、街のいたるところに多数のケーブルが絡まっているのを見かけます。
これを見ると「ああ、東南アジアに来たな」と感じます。
以前から気になっていたのですが、これらの国々ではなぜこうなっているのでしょうか?
なぜ日本はこうなっていないのでしょうか?
技術?コスト?制度?歴史?価値観?
Twitterでフォロワーさんに尋ねたら、いくつかお返事をいただきました。
その中で有力だと思ったのは次の説明でした。(タイのバンコクについて)
・ケーブルのほとんどは通信回線用である。
・使わなくなったケーブルを撤去せずに新しいケーブルを設置していった結果、数がどんどん増えて現在のようになった。
・現在あるケーブルの8割は使われていない。
・ケーブルに引っかかって交通事故が起きるなど、問題になっている。
・対策が始まったが解決までは長期間かかりそう。
この説明がどの程度正しいのか、他の国や都市にも当てはまるのか、私にはわかりません。
この通りだとすると難しい問題のようです。
もしいい方法が見つかって解決した場合、「東南アジアらしいな」と言っていた旅行者は「風情がなくなった。残念だ。」などと言わず、「解決してよかった」と考えるべきでしょう。
旅行者にとっては一時的な滞在場所ですが、地元の人にとっては生活の場なのですから。
⑥鼻毛カッター
鼻毛が伸びるんですよね。
東南アジアの都市部を歩くと。
排気ガスが酷いので。
鼻毛カッター持ってけばよかったかな。
先が尖っていなければ機内持ち込み可らしいけど、以前ユーチューバーさんが引っかかったって言ってたなあ。
預ければいいのか。
⑦トイレットペーパー
【東南アジア旅で現地到着直後あるある】
無意識にトイレットペーパーを落としてしまい、「頼む流れてくれ」と祈りながらレバーを引く。
【東南アジア旅から帰国直後あるある】
トイレットペーパーをどこに捨てればいいか一瞬悩んだ後で、「ああいいのか」とホッとしながら落として流す。
⑧うるさいな
日本で生活していると、隣家や路上の生活音や会話が気になることがあるけど、海外旅から帰国直後は「大声の会話とか電車の中の電話とか繁華街の音楽とかバイクのクラクションとか、あれに比べれば大したことないよね」と思います。
でもしばらくすると、また日本の感覚で「うるさいな」と思ってしまいます。
⑨左側通行⇔右側通行
今回訪問した4ヶ国のうち、タイは左側通行でラオス・カンボジア・ベトナムは右側通行でした。
ふと思ったのですが、左側通行の国と右側通行の国の国境はどうなっているのでしょうか?
例えばバスでタイとラオスの国境を越えるとき、車線はどうやって入れ替わるのでしょうか?
私は今回「タイ→ラオス」と「タイ→カンボジア」は空路、「ラオス→タイ」は鉄道で越境したのでわかりませんでした。
これもTwitterでフォロワーさんに尋ねたところ、地図を見た方が「これでしょうか?」と画像を送ってくださいました。
それを見ると、国境付近に道路が交差している様子が見て取れます。
いかにもそれっぽい。
私はその後「カンボジア→ベトナム」のバス越境したのですが、2国とも右側通行なので入れ替えは発生しませんでした。
いつかこの目で見てみたいものです。
⑩一人旅は凄いのか?
帰国後に知人と会った時、「一人旅で東南アジア3週間も行ってきたの?凄い!」と言われました。
一人旅って凄いんですかね。
「複数だと助け合えるけど1人は孤独。そんな孤独で自分しか頼れない一人旅で、治安が悪くて衛生面でも問題が多い東南アジアを、3週間も旅行してきたなんて凄い」ってことでしょうか。
私は複数での旅は気を遣うし、何でも話し合って決めなければいけないので、一人旅の方が楽です。
自分の世話だけすればいいですしね。
いえ別に、グループ旅がダメだなんて思ってませんよ。
家族旅もカップル旅もそれぞれ楽しいでしょうし、一人旅もいい点悪い点がありますよね。
気になるのは「一人旅が誤解される」ってことです。憐れんだり奇異な目で見られたりしますから。
まあ理解されなくてもいいです。私は楽しいので。
旅の費用を公開!
最後にエピソードではありませんが、今回の旅にかかった費用を公開します。
東南アジア4ヶ国3週間の旅
・航空券 約8万円(往復+都市間×2)
・宿 約4万円(1泊平均2,400円)
・その他 約5万円(陸路、食費、観光、土産等全て含む)
◆計約17万円(17泊20日)
航空券はもう少し安くできたかな。
宿は質素な個室。欧州17日間の半額。
こんなもんでしょう。
ああ楽しかった!
以上で今回の「東南アジア旅シリーズ」は番外編も含めておしまいです。
ああ楽しかった!
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