- 小冊子「旅のご案内」
- リン・リン・ダイヤル
- 男性はスーツ
- 女性はパンタロンスーツ
- 便利な小物
- トラベラーズチェック
- 成田への交通機関
- スチュワーデス、喫煙
- セーフティボックス
- モーニングコールは交換手へ
- もう1冊
小冊子「旅のご案内」
30年以上前の「ジャルパック」のシドニー旅行。
出発前に小冊子「旅のご案内」が届きました。
海外旅行の注意事項などが記載されています。
その内容が昭和っぽくて笑えます。
今日はその内容をご紹介します。
リン・リン・ダイヤル
冒頭のご挨拶のページです。
「リン・リン・ダイヤル」ですよ。
あの時代、電話は「リンリン」鳴ってましたし、回転式の「ダイヤル」でしたからね。
若い人は何のことかわかんないよね。
って思ったら、今現在もJALパックの問い合わせ電話は「リンリンダイヤル」でした。
30年以上も使われてる愛称って、すごくないですか!?
女性スタッフが持つ受話器が「グレーの事務電話」でいいですね。
あと髪型(聖子ちゃんカット?)。
そして「市外局番が3桁」。
右ページの文章も、言い回しや単語が古臭くていい感じです。
男性はスーツ
さて、いきなり昭和全開のページ「服装」です。
男性の服装は「スーツ」です。
スーツに合わせる替ズボン、ワイシャツ2~3枚、ネクタイ3~4本、靴2足。
「ネクタイ3~4本」って、1週間の出張か。
「チョッキ」「ねまき」あたりの単語が懐かしいです。
「カラーシャツが楽しい」はゴルフウェアを想定してますかね。
女性はパンタロンスーツ
女性は「化学繊維やジャージーのツーピース、パンタロンスーツが便利」。
ねまきは「ネグリジェかパジャマ」。
「スカーフ」を推奨し、ハンドバッグは2つ。
便利な小物
「風呂敷はスカーフ、気温調節用にも使えて便利」・・・確かにもっと評価されるべきかも。
「ウェストポーチに現金やカードを持ち歩くと安全です」・・・えええ?
「ドライブ・セット」・・・どうやらドライブに行く時に持っていくような、ナイフ・スプーンなどのセットのことらしい。そんな物持って行く? いや、そう言えば私も割りばしは持って行くな。
トラベラーズチェック
T/Cは便利で安心でしたね。レートもいいし。
どこで使ったかメモしたりしてね。
今でも、カードキャッシングはATMトラブルが心配なので、T/C使いたいと思うことがあります。
個別の店で$10や$20を使うのはどうかと思いますが、銀行や両替所で$100を現地通貨にするにはいいと思うんですけどね。
クレジットカードは「JCB、アメックスなど」って書いてあるけど、当時この2ブランドは豪州でほとんど使えなかったのでは。
成田への交通機関
まだ第二ターミナルはなく、国鉄は成田駅までしか開通していません。
そんなこともあり、箱崎と横浜のシティエアターミナル(TCAT、YCAT)が結構利用されてましたね。
成田空港問題は未解決で、空港に入るには厳重な検問が行われていました。
車で行くと検問でトランクを開けましたし、電車で行っても成田空港駅で航空券をチェックされました。(用がない人は空港に入れない)
スチュワーデス、喫煙
客室乗務員(CA)ではなく「スチュワーデスかスチュワード」です。
「NO SMOKINGが消えたら喫煙OKです」「世界のタバコが安く買えます」
私も吸ってました。ひどい時代ですね。
飛行機に酔った場合は、「心理的なものですから、くつろぐことがいちばんの予防法です」だそうです。
トイレの説明がイラストなのは親切ですね。
初めてで戸惑う人が多かったでしょうから。
セーフティボックス
「ホテルのお部屋は金庫ではありません」・・・いい表現ですね。
セーフティボックスは今のように部屋にはなく、フロントの奥にあって申込書に記入して出し入れしてました。
鍵は2本あって、ホテル側と宿泊客が1本ずつ保管し、2本揃わないと開かない仕組みでした。
外出する際は、部屋のキーはフロントに預け、セーフティボックスのキーは持って出かけました。
ああ懐かしい。
モーニングコールは交換手へ
町中とホテルでの注意事項は、概ね今と一緒ですね。
時代は変わっても犯罪はあまり変わらないようです。
エレベーターは女性優先で、「男性は帽子を取り、タバコは消す」そうです。
「モーニングコール」は交換手に電話して、部屋番号と起床時間を英語で伝えてました。
伝わるか心配なので、目覚まし時計を持って行きました。
ガイドさんがフロントに頼んでくれたりしました。
今はスマホで十分だし、部屋のアラームがあったり、モーニングコールもボタン操作でセットですよね。
いろいろ変わったなあ。
もう1冊
「旅のご案内」は以上です。
次回はもう1冊の小冊子「Koala」をご紹介します。
こちらも昭和の色と香りがします。
つづく
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