今日は「ブラジルの治安」の話をしたいと思います。
唐突ですが、「ブラジルの駐在員の子どもは自転車に乗れない」そうです。
十数年前に、仕事でブラジルを訪れた時に聞いた話です。
「いったい何の話?」って感じだと思いますが、この記事を後半まで読んでいただければおわかりいただけると思います。
(思わせぶりな書き方でごめんなさい)
「雑談」として
これから書くことは、とても古くて断片的な情報です。
現地訪問の際は、ご自身でより正確な情報を収集することをお勧めします。
「雑談」として読んでください。
十数年前の旅
今から十数年前、仕事でブラジルに1週間滞在しました。
ニューヨーク乗継で所要時間は丸1日以上。
ビジネスクラスでしたが、なかなかタフでした。
観光ではなく仕事なので、時差ボケの中でもキチンとした格好で頭をフル回転しなければならなかったので、結構キツかったです。
そのときに現地で聞いた生々しい話を、差し支えない範囲で書いてみようと思います。
海外の治安で大切なこと
海外を旅する際は、その土地の治安が気になりますね。
リスクの程度と同時に、リスクの種類を理解する必要があります。
漠然と「危ない国」ではなく、「こういうトラブルが多い」ということを知っておくことが大切でしょう。
ブラジルのリスクの種類
では、ブラジルではどんなトラブルが多いのでしょうか。
当時、海外リスクの専門家に尋ねたところ、フィリピンのマニラが「強盗殺人」など凶悪犯罪が多いのに比べると、ブラジル(都市部)は「窃盗」などやや軽微な犯罪が多いとのことでした。
「路地に入ったところを襲われて財布を奪われた」「ATMで脅されて数万円を奪われた」「置き引き」「スリ」などが中心。
「素直に金品を渡せば命を奪われることは少ない」「ただし件数はとても多い」との話でした。
現地で聞いた事例を具体的に書いていきますね。
ATM
機械を操作している際に刃物で脅され、現金を引き出すよう指示されて、その場で奪われることが多いようです。
あまりにも犯罪が多いため、一日の引出限度額が数万円に設定されていました。
そうしたところ、日をまたいで監禁し、翌日再びATMで限度額を引き出させるという事件が増えたそうです。
店舗併設や利用客が多いATMを、必ず昼間に使うよう教わりました。
赤信号
自動車で移動中は、赤信号でも止まらないことが重要だそうです。
停止すると窓ガラスを割られるなどして、金品または車ごと奪われるからです。
実際に現地の運転手は、前方の信号が赤になりそうだと早めに減速し、動きながら信号が青になるのを待っていました。
これは治安の悪い国では定番の犯罪対策ですね。
防弾ガラス
私の勤務先の現地駐在員は、社用車で通勤・移動していました。
その車は防弾ガラスになっていました。
大使などの要人でもないのにそこまで必要か、と最初は私も思いました。
しかし、現地で聞いてみると大手企業の駐在員はほとんど防弾ガラスの車に乗っているそうです。
実際に撃たれて防弾ガラスで助かった例が複数あるそうです。
高圧電流
駐在員の住居はマンションでした。
そのマンションは高い塀で囲われ、塀の上部にはワイヤーが張ってありました。
そのワイヤーには高圧電流が流れているそうです。
それくらいしないと侵入者を防げないとの話でした。
ガードマン
一度、防弾ガラスの社用車に同乗して、駐在員のマンションに行きました。
入口は鉄格子の頑丈な門になっており、ガードマンが常駐していました。
車が近づくとガードマンがやってきて、運転していた駐在員に声を掛けます。
駐在員は車を降りて、車外でガードマンと何やら話をしています。
やがて彼は車に戻り、ガードマンが開けた門を通って、マンションの敷地内に入りました。
クイズです!
突然ですが、ここでクイズです。
上記で「駐在員は車外でガードマンと何を話していたのでしょうか?」
答えは次の記事の冒頭でお伝えします。
ちょっと考えてみてください。
つづく。
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