世界の街シンプル一人旅

「旅ブログ」と「短い動画」やってます。「知らない街を歩くこと」が好きです。

【バングラネパール2】混沌の街オールドダッカとサウスダッカ

 

とにかく人と車が多い!

旅の2日目、今日も小波乱ありです。

宿からダッカの街へ繰り出すと、そこは混沌の世界。

ダッカの人口密度は東京23区の倍以上らしいです。

少し歩くと大きなビル。

マーケットになっていて各階から荷物がこぼれ落ちそうです。

路上もそこらじゅうで商品を並べて販売中。

交差点は人と車であふれています。

一番多いのがリキシャ。次にバイク、歩行者、バス、CNGトゥクトゥク)。

ラクションとリキシャのベルと大声が響き渡ります。

スマホケースが山積みで売られていたり、塀に壁新聞(?)が貼ってあったり。

 

これぞダッカ!これが見たかった!

バスの乗り降りは生存競争。

行き先を叫ぶ車掌、降りる人を待たずどんどん乗り込む乗客。

バスはゆっくり動きながら乗降するスタイル。

これぞダッカ!これが見たかった!

 

リキシャの川の中をバスが走る

私もリキシャに乗ってみます。

日本の人力車は観光用ですが、ここでは日常の移動手段です。

バスや車と渡り合いながら激しく突き進みます。

ホーチミンは「バイクの川の中を車が走る」イメージですが、ダッカは「リキシャの川の中をバスが走る」イメージです。

2kmほど走って100Tk≒135円。

 

【動画】リキシャから見た街

動画も撮りました。

リキシャの上から見た街と人々の様子をご覧ください。

 

ショドルガット(船着場)

リキシャで着いたのはショドルガット(船着場)。

無数の川が流れるバングラデシュでは船が重要な交通手段。

中距離の船がたくさん並んでます。

ここで男性から声を掛けられます。

制服らしき物を着ていて、船の中を案内すると言います。

港湾施設の職員か?」と尋ねると、無言で身分証らしきものを見せます。

(私にはそれが本物かどうかわからない)

警戒しながらもついていくと、船室を見せてくれました。

 

対岸を見に行かないか…?

船を降りると「小舟に乗って対岸を見に行かないか」と。

翌日少しだけ覗きに行こうかと思っていた場所ですが、この舟に乗って金品を奪われるリスクを聞いていたので断ります。

「以前も日本人を案内して喜んでもらった」と数人の名刺を見せます。

これはますます怪しいので、「ガイドで料金を取るんでしょ?いくら?」と尋ねても「私は対岸の住人だ。街を見てほしいんだ。料金は要らない。」と。

迷いましたが、直観的に強盗ではないと感じて、結局対岸に渡ることにしました。

 

現地の人の生活空間サウスダッカ

小舟で川を渡るとそこはサウスダッカ

現地の人の生活空間です。

一人加わって二人で案内してくれます。

寂しいところに入らぬよう警戒しつつ、市場、住居、広場などを歩きます。

いたるところにゴミが散乱し、やはり貧しさを感じます。

しかし人々は笑顔で迎えてくれて危険は感じません。

この二人が観光客を連れてくるのに慣れているようです。

やはり強盗ではなくガイドかなあ。

後で対価を要求するか、本当に無償なのか半信半疑。

 

で、いくらほしいの?

最後に造船所とその周辺を案内してくれます。

「どうだ一人じゃ来れなかっただろう?」

「それはその通り。ありがたい。で、いくらほしいの?」

「あなたがハッピーなら私もハッピー。それでいい。」

 

来てよかったのかどうか

対岸からは先ほど見た船着場の船と小舟がたくさん見えました。

配慮しながら歩いたつもりですが、来てよかったのかどうか。

貴重な経験ではありました。

「午後はどうするんだ?明日は?」と尋ねる二人に、「この後は一人で歩きたいんだ。対岸を案内してくれたことは感謝します」と丁重にお断りしました。

この件の顛末は少し長くなるので、この記事の最後に書きます。

 

【動画】サウスダッカを歩く

動画も撮りました。

特にこういう場所は、写真と文章より映像を見ていただくのが一番伝わると思います。

是非ご覧ください。

 

ピンクパレスとスターモスジット

午後は二人と別れて、オールドダッカを歩きます。

観光スポット的な場所としては、ピンクパレスとスターモスジット。

どちらも外から眺めるだけにしました。

少し離れてる場所はリキシャを活用。一日で3回乗りました。

 

混沌とした街をひたすら歩く

あとはひたすら混沌とした街を歩きました。

ありとあらゆる物を売ってるし、インターネットカフェみたいのがたくさんあるし、暗い建物の中に入ると魚市場だったり。

オールドダッカが一番似てるのはやはりインドですね。宗教が違うけど。

ダッカはインドほどリスクを感じません。

本気で騙しに来る人が少ないのでしょう。(いないのではなく少ない)

声はよく掛けられるので忙しいです。

街並みは似てるけど、歩いているこちらの心の状態が大きく違います。

 

【動画】混沌の街を歩く

街歩きの動画も是非ご覧ください。

行き先を叫ぶバスの車掌、動きながら乗降する客。迷路のようなマーケット、小さな入口を入ると薄暗い青果市場…。

この記事に書いてきた「混沌の街ダッカ」の雰囲気がより伝わると思います。

 

地元の人が買う店

夕飯は街の店3ヶ所で少しずつ買って宿で食べました。

パン、バナナ、チーズチキンパン、チョコ、コーラで合計145Tk≒200円。

チーズチキンパンだけ洒落た店で110円と高額でした。

それを除いたら90円です。地元の人が買う店は安いですね。

 

やはりガイドでした

午前中に同行した二人はやはりガイドでした。

何度聞いても「金は要らない」と言い続けるので、途中でジュースをご馳走し、「昼食を食べないか。私が出すから。」と言ってビリヤニを食べました(3人で600Tk≒810円)。

そして最後に要求してきました。

「正式な契約じゃないから金額はあなたが決めていい」と。

「そうだと思った」と1,000Tk(約1,350円)を出してみると、もう1,000Tkくれと。

「私は何度も尋ねたよね。そういうやり方なのかもしれないけど、私は騙されたと感じます。最初から言ってくれればもっと出したかもしれない。有意義な半日だったから。」

対価としては安過ぎるくらいなので、ボラれてはないけどモヤッとした感じ。

「そんなのついてっちゃダメ」「一銭も払う必要なし」「ケチケチしないでもっと払ってあげなよ」…いろいろご意見はあろうかと。

ともあれ強盗ではなくてよかったです。

 

リスクへの対応は永遠の課題

バングラデシュは詐欺強盗はそれほど多くないと聞いていたので、船に乗ったのかもしれません。インドなら行かなかったし、家族と一緒でも行かなかった。

でも最後は「強盗ではなさそう」という直観で判断しました。

同じ手口の強盗がいるかもしれませんし、一歩間違えば危なかったかもしれません。

安全第一なら行くべきではなかったでしょう。

でも行ったからこそ、安くとても有意義な半日を過ごせた。気持ちはモヤッとしたけど。

少しずつ経験を積んできたとはいえ、リスクへの対応は永遠の課題ですね。

世の中には極力リスクを避ける旅も、相当のリスクを取る旅もあるでしょう。

「感じながら判断して、自分なりに一定のリスクを取って旅を楽しむ」…実践はなかなか難しいですね。

迷いながら積み重ねる。それが旅、かな。

 

明日は郊外に

街歩きの初日から混沌の街を体感しました。

この日は動画を中心に撮ったので、そちらも後日追記します。

明日は郊外に出掛けます。

つづく。

 

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