世界の街シンプル一人旅

「旅ブログ」と「短い動画」やってます。「知らない街を歩くこと」が好きです。

【バルカン半島5】トラムに乗ってトンネルを歩く

 

目的地にたどり着く謎解きゲーム

今日は雨予報。

「成田→ドバイ→ベエグラード→サラエボ」と遠距離移動の疲れが残っているので、半ば休養日にするつもりです。

市街地西部にある「トンネル博物館」1ヶ所だけ行くことにします。

前日「サラエボのトラムが走ってない!」とショックを受けました。

トンネル博物館は「トラム→バス」で行けるはずでしたが、そのトラムが旧市街を走っていないので行き方がわかりません。

「今日は目的地にたどり着く謎解きゲームを楽しむつもりでテキトーに行ってみよう」

そう思ってとにかく西に向かうバスに乗りました。

トンネル博物館へのルート

 

思いがけずトラムを発見

バスの行き先はCengic Vila。旧市街と目的地の中間地点です。

ここでバスを乗り換えれば行けるのでは?

そんな軽い気持ちでバスに乗りました。

終点でバスを降りると、なんと目の前にトラムが!

「えっ!?トラム!?なになに?何が起きたの?」

私は混乱しましたが、他の乗客はみんな急いでバスからトラムに乗り換えています。

私も小躍りして乗り込みました。

これですこれ!これに乗りたかったんです!

ダメ元でバス終点まで来てよかった!

 

トラムは段階的に設備全面改修中?

トラムの件はたぶんこういうことでは(推測です)。

・廃止ではなく線路・架線などの設備全面改修

・西側(ILIDZA-Cengic Vila)は改修完了し運行中

・東側(Cengic Vila-BASCARSIJA)は工事中でバス代替輸送中

全線を元通り運行するのかな。旧市街の改修は大変そうだけど。

 

違う違う、表裏反対じゃよ

チケットを運転士から購入すると、乗客のオジサンが刻印の仕方を教えてくれました。

「その機械に入れるんじゃよ。違う違う反対。表裏反対じゃよ。そうそうそれでいい。」

車内は落書きだらけ。

それでも歴史を感じる車両はなかなかいいです。

動画も撮りましたので、後日追記します。

 

レトロなトラムを眺める至福の時間

トラムの終点ILIDZAで降りると、線路がループになっていて折り返す構造でした。(欧州はこの形が多いですね)

レトロでかわいい車両。さまざまな形とデザイン。

次々と発着する様子をしばらく眺めてました。

至福の時間です。

 

落ち着いた終着駅前

桜?が満開で綺麗でした。

この駅は構内に入る際に切符を買う方式。

小さな売店もありました。

ガチャガチャせず静かで落ち着いた場所でした。

 

【動画】【ボスニア・ヘルツェゴビナサラエボのトラム(路面電車

トラムの短い動画を撮りました。レトロでかわいい車両が走る様子をご覧ください。

 

こっちじゃなくてあっちね

さて、散々トラムを眺めて満足したので目的地へ向かいます。

トラム駅の隣のバスターミナルから32番のバスに乗車。

チケットが素朴でいいです。1.4KM=100円。

ドライバーに「トンネル博物館?」と尋ねたら「YES」。

バス停に着いたら「そこをぐるっと回ってあっちの方だよ」と行き方を教えてくれました。

他の乗客も「そうそうこっちじゃなくてあっちね」と一緒に教えてくれました。

バルカン半島はこうやって外国人に親切な人が多いです。

 

サラエボ包囲「トンネル博物館」

バス停から住宅街を10分くらい歩いて博物館に到着。

サラエボ包囲の際に空港の地下にトンネルを掘り、補給や脱出に使われたものを保存展示しています。

当時の民家を使っていると聞いてましたが、思ったより広くて充実した展示でした。

ビデオを観て概要を理解したうえで、トンネルを少し歩いて通りました。

目の前の空港を飛行機が離着陸していて、建物には弾痕が多数残ってました。

期待以上でとても興味深かったです。10KM=700円。

 

小さな街の小さな市場

バスで戻ってトラムに乗る前に、ILIDZAの街をプチ散策。

小さな市場を見つけて寄り道しました。

野菜果物と衣料品を売ってます。

例によってバナナを2本を購入。

写真撮っていいか尋ねるとオジサンとオバサンがおどけてポーズ。

観光客が少ない街でこういう寄り道は楽しいですね。

 

スナイパー通りの銃弾の跡

トラムに乗って帰ります。

行きはトラムに乗れたのが嬉しくて車内ばかり撮ってましたが、帰りは車窓を眺めます。

スナイパー通りの延長線上で、沿線の集合住宅の壁には銃弾の跡がたくさん見られました。

下のチケットの写真は、右が旧市街から乗ったバス、左上がILIDZAから乗ったバス、左下がトラムです。

料金は全部1.4KM=100円。

 

夜の旧市街カフェ

早目に宿に帰って昼寝。夕方軽く散歩に出掛けます。

旧市街はオシャレなカフェがたくさん並んでますが、夜になると一段と雰囲気がいいです。

カジュアルな店でカプチーノをいただきました。3.1KM=220円。

スーパーで夜食と朝食と水を買い込んで宿へ。

 

アザーンが聞こえる宿

サラエボの宿は「Guesthouse Yildiz」。

旧市街のセビリ至近の好立地。設備は価格相応。

周辺は静かですが朝4時台からアザーンが聞こえます。私には心地よかったけど。

無人でチェックイン時に立ち会う方式。

鍵がやや不調でしたがコツを掴んで大丈夫。1泊約€20。

 

サラエボ楽しかった

今日は休養日のつもりが充実した一日になりました。

サラエボ楽しかったなあ。

明日は朝から移動します。

つづく。

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