- 世界最古のモノレールに会いに行く
- 切符の買い方が心配
- モノレール始発駅はどこだ
- ほら、あれ、何て言うの?
- 座席は左側だけ、ドアは右側だけ
- 川の真上をスイングしながら爆走
- 珍しい4重構造
- ループで方向転換
- ホームは右側にしかない
- 帰りは後方展望を楽しむ
- 興味深い乗り物
- 次回はオランダ アムステルダムから
世界最古のモノレールに会いに行く
2022年10月に西欧4か国を旅しました。
その旅の記事を順次投稿中ですが、今回はドイツのデュッセルドルフ郊外を走る「ヴッパータール空中鉄道」に乗ったときの様子を別記事として書かせていただきます。
開通から120年以上の「世界最古のモノレール」。
乗り物好きとしてはドイツに来た以上、乗らずにはいられません。
これに乗るためにデュッセルドルフに寄ったと言っても過言ではありません。
切符の買い方が心配
モノレールも含めてVRRという運輸連合の共通チケットで乗れますが、エリアが分かりにくくて不安でした。
そこで前日に窓口で切符の買い方を確認することに。
「ここからこう行ってこう帰って来たい。VRR24時間券カテゴリーCを買おうと思っているがそれで合ってるか?」と尋ねると、綺麗なお姉さんがニコリともせずひと言「exactly」と言ってくれました。
これで安心です。
下の写真はデュッセルドルフ中央駅にあるVRRの券売機です。
買った切符を右の小さい箱に入れて刻印してから乗ります。
モノレール始発駅はどこだ
まず中央駅から郊外電車で十数分のフォーヴィンケル駅へ。
構内は薄暗くて人気のない小さな駅です。
外へ出たものの、徒歩数分にあるはずのモノレール始発駅の場所がわかりません。
Googleマップでもどの候補が目的地か不明です。
ほら、あれ、何て言うの?
通りかかった女性に尋ねました。
「モノレール、えっとシュエッブバーンの駅はどこでしょうか?」
「私もよく知らないけど方向はあっち。ガードをくぐるとほらあれ何て言うの、上を通るレールが見えてくると思うわ。」
言われた通りガードをくぐると軌道が見えてきました。
まもなく上を車両が通過。「おお、これこれ!」
少し歩くと駅に到着です。
座席は左側だけ、ドアは右側だけ
階段を上ってホームへ。
2両編成のモノレールが待ってました。
乗り込むと左側に座席が並び、ドアは右側にしかありません。(理由は後述)
2両の連結部分に短い座席スペースがあって面白いです。
川の真上をスイングしながら爆走
出発するとしばらく市街地の道路の上を走ります。
まもなく軌道の下は川になり、この後は終点までほぼ川の上です。
その川の真上を左右に揺れながらそこそこのスピードで走ります。
構造がなんとなく不安でスリルがあります。
珍しい4重構造
途中、動物園駅の近くで面白い構造が見られます。
モノレールの下を道路が、上を郊外電車の線路が通るのです。
下から①川(縦)、②道路(横)、③モノレール(縦)、④郊外電車(横)、と4重に交互に交差する形になっています。
後ほどご紹介する動画では、モノレールと郊外電車が同時に通過する様子をご覧いただけます。
ループで方向転換
約30分で終点のオーバーバルメン駅に到着。
直前の駅で切符の検札が行われていました。
切符は必ず乗車前に購入しましょう。
さて、注目は折り返しです。
降車ホームで乗客を降ろした後、車両はホームの先の施設に進んで行きます。
そこでループ状の軌道を通って反転して乗車ホームに戻ってきます。
ホームは右側にしかない
つまりこのモノレールは一方通行。ひとつの方向にしか進みません。
ですから運転席は1つ。最後尾に運転席はなく展望のよい座席になっています。
そして全ての駅ホームは島式ではなく相対式なので、ホームは右側にしかありません。
「ドアは右側にしかなく、左側は全て座席になっている」と前述した理由はこのことです。
帰りは後方展望を楽しむ
さて、折り返し作業を見守った後、降車ホームから乗車ホームへ移動します。
終点のオーバーバルメン駅から最初に乗ったフォーヴィンケル駅まで、もう一度反対方向に乗ります。
今度は最後尾座席を確保して、後方展望を存分に楽しみました。
【動画】【ドイツ】世界最古のモノレール(ヴッパータール空中鉄道)
動画も撮影しましたので、是非ご覧ください。
「走行映像→後方展望→方向転換ループ」の順に映ります。
上記の説明内容をわかっていただけると思います。
安価なスマホ撮影のため画質ご容赦ください。
手振れ補正してませんので振動もお楽しみください。
興味深い乗り物
「世界最古のモノレール」が現存し営業している。
車両は新しくなっているものの、システムや構造はほぼ当初のまま。
方向転換ループ、運転席1つ、ドア右側のみなどの独特の方式。
さまざまな点で興味深い乗り物です。
以前から行きたかった場所に来れて楽しかったです。
神奈川の湘南モノレールと姉妹提携しているそうですので、ご興味がありましたらwebサイトをご覧になってはと思います↓
次回はオランダ アムステルダムから
さて、次回は元の旅の記事に戻ります。
デュッセルドルフから特急ICEでアムステルダムへ到着した後、オランダの記事から再開します。
つづく。
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