世界の街シンプル一人旅

「旅ブログ」と「短い動画」やってます。「知らない街を歩くこと」が好きです。

【豪州7】平原、カンガルー、夜空

 

大陸横断鉄道の緩い時間

「インディアンパシフィック」3泊4日の旅。

今日は旅日記の引用を中心に、その緩い時間をご紹介します。

下の写真は、一等客室の乗客に配られた小冊子の1ページです。

「草原を走るインディアンパシフィックをカンガルーが見守る」の図。

お気に入りの写真です。

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小冊子の写真

 

最初の朝

【旅日記引用】

6:00。明るくなってきたので目が覚める。デッキに行って明けたばかりの朝日を見る。あたりは一面の平原。カリフラワーのような木がいっぱい。快晴。

ベッドを上げてモーニングコーヒー。ラウンジへ行くと昨夜の青年と謎の女がいる。この女はいつも「Boring」と言っている。写真を撮って部屋へ戻る。

昨夜は思ったよりよく眠れた。ゆっくり走るせいだろう。速くて80km、遅いと10kmくらい。よく止まる。

一度止まった時デッキで外を見たら、給油していた。貨物とのすれ違いのための停車もあるようだ。今どこだろう。

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給油の様子

 

世界一長い直線(478km)

【旅日記引用】

ついにナラボー平原に入った。それまでカリフラワーやブロッコリーがたくさんあったが、平原に入ると草と赤い土と石だけである。

午前中はウトウトしながらズーッと景色を眺めていた。カンガルーが何匹もピョンピョン跳ねていった。鷲も時々悠々と飛んでいた。こんなに簡単にカンガルーをたくさん見れるとは思わなかった。

列車は4時間遅れである。ここまで遅れるとは。シドニーに着くのはいつになることか。まあいいか。

現在、ザ ロンゲスト ストレート走行中。

ナラボー平原では世界一長い直線(478km)を走ります。 

東京-京都間に相当する距離が、ずっとずっと直線です。

下の写真はパノラマなので、クリックすると拡大できます。

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ナラボー平原

 

クック駅

この鉄道旅のある意味クライマックス「クック駅」。

ナラボー平原の真ん中にポツンとある駅です。

貨物列車とのすれ違いと給油のために30分停車します。

周りには何もなく、街は静かで人気が感じられません。

プラットホームもなく、地面に直接降ります。

列車の写真を撮りながら、その荒涼感とゆったりとした時間を楽しみました。

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カッコいいなあ

【旅日記引用】

思った通りの小さな駅。30分停車中に写真を10枚撮る。

土産物屋があるというので行ってみると、大したものはない。「もっとうまくやれば儲かるのに」と思う。

それをやらないところがいいような気がしますけどね。

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ステッカーと絵葉書


英会話について

【旅日記引用】

とにかく積極的に話しかけ、英会話の勉強しようと心がけてきたが、少し疲れてしまった。今日一日話しかけるのを休んで、本を40ページ読んだら復活し、夜は食事で同席の人たちと話せた。日本語に飢えていたのだろう。明日も頑張ろう。

ナラボー平原を抜けると、元のブロッコリーの景色に戻った。明日はアデレードだ。

当時は向上心がありましたね。若かったです。

今は楽に楽しむことしか考えてません。 

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車窓の風景

 

夜空

【旅日記引用】

寝る前に電気を消してブラインドを上げたら、星がいっぱい見えた。昨夜は気がつかなかった。列車の灯り以外は何も光がないのだから、よく見えるはずである。

オリオン座が北東に見える。日本では南だ。

ハーフウェイポイント(中間地点)を通過。

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時刻表


ポートオーガスタと小麦畑

【旅日記引用】

3:20AM。目が覚めると街中だった。ポートオーガスタ着。真っ暗。駅が短いので4回に分けて客を降ろす。

6:30AM。朝食。車窓からは一面の小麦畑。ときどきカンガルー、馬、牛、羊、鶏が見える。曇りだ。

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どこかの駅

 

アデレードで方向転換

【旅日記引用】

一時は4時間遅れだったのに、かなり取り戻し30分遅れで着いた。

機関車を入れ替えて方向をかえる。ようやく前向きに景色が見れる。

「ガーン」「オーバーランド」「スチーマー」等いろいろな列車がある。アデレードは鉄道交通の要のようだ。

 線路はアデレードスイッチバックのように走行方向が変わります。

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スチームレール

 

夜更かし

【旅日記引用】

午後やや風邪気味。体調イマイチなので早く寝ようと思ったが、結局0:30AMまで青年と飲む。少し飲みすぎたが楽しかった。本当に。「It's your shout!」

 最後の夜です。終点が近づきます。

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シドニーが近づいて建物が増える

 

シドニー到着

【旅日記引用】

朝食後、食事が一緒だった老夫婦と青年に別れを言い、部屋で休んでいると、9:45AMついにシドニー到着。最高だった。

のんびり優雅な列車の旅はおしまい。

当時はスマホもなかったのに、3泊4日も退屈せずに過ごせました。

忘れられない旅になりました。楽しかったなあ。

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シドニー

 

次回

13日間の旅の第2ステージが終了しました。

次回はシドニー市内。その後、旅は第3ステージに入ります。

つづく

 

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