世界の街シンプル一人旅

「旅ブログ」と「短い動画」やってます。「知らない街を歩くこと」が好きです。

【バルカン半島16】波乱の一日、圧巻のリラの僧院

 

波乱の一日に

今日はブルガリアのソフィアから日帰りでリラの僧院へ行きます。

結果として波乱の一日になりました。

そして「リラの僧院」が素晴らしかった!

 

トラムが途中で終点

リラの僧院へ個人で行く主な手段はバスです。

まずトラムでソフィア西部のバスターミナルへ向かいます。

ところがトラムが1つ手前の駅で終点になっていました(詳細不明)。

まあ1駅なので歩こう、と10分ほど歩いてバスターミナルに到着。

 

リラの僧院への直通バスが運休!

ここまではあり得る話です。

ところがバスターミナルの案内所に行くと「ソフィアからリラの僧院への直通バスはありません」と言われました。

どうやらコロナ明けでまだトップシーズンではないため、直通バスが運休しているようです。大きな案内看板にもそう書いてあります。

案内所の人から小さな紙片を受け取りました。

そこにはドゥプニッツァでバスを乗り継いで僧院に行き、帰りはドゥプニッツァから鉄道で帰ってくるルートが書いてありました。

直通バスに乗ろうと来た観光客に渡しているのでしょう。

 

代替案バスの出発まで2時間半

当初乗る予定だったバスは10:20発。早めに来たのでまだ9:30です。

この代替案のバスは11:50発。まだ2時間半あります。

そして帰りは僧院を17:00発なのでだいぶ遅くなりそう。

でも他に手段はないし、ここまで来て行かない選択肢もない。

まあこれで行きますか。これも旅ですなあ。

そう思ってバスのチケットを買いました。

 

もしかしてリラの僧院に行きます?

そこへ案内所で同じ話をしているらしき女性2人組を見かけました。

思い切って話しかけてみました。

「もしかしてリラの僧院に行きます?」

→「はい。直通バスないみたいですね」

私は自分の持ってる情報を提供。女性はそれを理解したうえで他に手段がないか調べ始めました。

そのうち女性の1人が待合室で地元の人と話し始めました。

地元の人曰く「ドゥプニッツァまでは何本もバスがある。1本前のバスで行けばドゥプニッツァからリラ村までミニバスで行ける。リラ村から僧院へもミニバスで行けるはず」。

「ソフィア→ドゥプニッツァ→リラ村→僧院」と2回乗り換えで行く手段があると言うのです。

確かにそのルートは地球の歩き方やwebでも見かけました。

私たちはその話に賭けることにして、1本前のバスにチケットを変更して乗車しました。

なんだか面白くなってきました。

 

とりあえずドゥプニッツァまで

女性2人組は米国人で今夜は僧院に泊るとのこと。

先ほどの地元の人は昨日仕事でドゥプニッツァに行ったばかりで、今日はプライベートで僧院に行くつもりだそうです。

そんな話をしていると、バスは1時間でドゥプニッツァ到着。

 

私たちはもうファミリーよ

ここで地元の人がタクシーと交渉。60Lv=4,500円で僧院まで行くとのことで、4人で乗ろうという話になりました。

私は「ミニバスの方がずっと安いし、私は公共交通機関で行く方が楽しいから」と率直に話しましたが、米国人に「私たちはもうファミリーよ」と言われて乗車することになりました。

タクシーは1時間で僧院到着。

1/4の15Lvを払おうとすると米国人が全部払ってくれちゃいました。

「私たちが誘ったんだし、その分日本で外国人に親切にしてね」と。

ハッピーのサイクルを回すことを約束して、ありがたく甘えることにしました。

 

1時間滞在or5時間滞在

米国人2人は先に宿に荷物を置きに行くのでここで別行動に。

私は地元の人と2人で僧院に入ることに。

ここでタクシードライバーから提案あり。

「帰りも乗るなら…」という話でしたが、私は帰りはバスで帰りたいと断りました。

入口で帰りのバスの時間を尋ねると「17:00」と。

地元の人の話ではリラ村経由のミニバスがあるとのことだったので、他の場所でも尋ねてみました。

しかし「17:00のみ」との答えでした。要するに今は地元の人が言っていたミニバスも運休だったわけです。

まだ時間は12:00です。あと5時間は長すぎます。

地元の人に話すと「タクシードライバーは1時間後でよければタダで乗せて帰ってもいい。どうせ帰るからと言っていた。私はそれで帰ろうと思うけどどうする?」

できれば2時間くらい滞在したいところでしたが、1時間で帰ることにしました。

 

圧巻の美しさ!リラの僧院

そうと決まったら急いで僧院を鑑賞しなければなりません。

さっさと中に入りましょう。

門をくぐると、いきなり圧巻の光景が目に入ってきました。

独特の構造とデザイン。ガイドブックやネットで写真は見ていましたが、その鮮やかさと美しさは全くもって期待以上でした。素晴らしい!

とにかく美しく見惚れてしまいました。

係の人に尋ねると、室内は撮影禁止だけど室外は撮影OKとのこと。

中も入りましたがとても綺麗でした。

時計を見ながらになってしまいましたが、それでも来てよかったです。

直通バスが再開すれば現地に2時間滞在できますし、当初の1回乗り継ぎプランでももっとゆっくり鑑賞できます。

ここは泊まることもできるので、余裕のある人は宿泊されるといいと思います。

とにかくここは是非訪れるべき場所だと思います。


帰りはバス?鉄道?

タクシーでドゥプニッツァまで戻ります。

結果的にタクシーは往復とも無料で乗れてしまいました。

街に寄り道していくという地元の人と別れ、私は駅へ。

ソフィアへ帰るバスと鉄道の時刻表を確認します。

どちらも1時間後に出発するようです。

 

中でチケット買いな。ほら入って。

「行きはバスで来たから帰りは鉄道で帰ろうかな」と思っていると、オジサンが声掛けてくれました。

「どこ行くの?ソフィア?次は14:50だよ。看板壊れてるけど乗り場はココ。中でチケット買いな。ほら入って。あそこだよ。」

現地の言葉だけどなぜか全部理解できました。不思議です。

そう言われてバスのチケット売り場まで連れてこられたので、「まあいいか。これもご縁。バスで帰りましょう。」とバスのチケットを購入しました。

 

普通の集合住宅や学校を眺める

1時間あるので、ドゥプニッツァの街を少し散策。

普通の集合住宅や学校を眺められました。

駅に戻ってバスが来ると、さっきのオジサンが「ほら来たよ!15分後に出発ね」と。嬉しいことです。

 

波乱の一日、不思議な一日

ソフィアに戻ってトラムで宿へ無事帰れました。

17:00に僧院を出たら相当遅い時間になったでしょう。

翌朝はかなり早いので、これが正解だったと思います。

それにしても不思議な一日でした。

一人旅なのに一人旅じゃないみたい。即席4人チームで臨機応変

最初に米国人に「もしかしてリラ行きます?」って声掛けた自分GJ。

「一人旅の方がいろんな人と話せるでしょ。複数だと同行者とばかり話しちゃうから」って米国人に言われたのも印象的でした。

 

リラの僧院への自力訪問は難易度上昇中

ということでソフィアから僧院への直行バスは運休中です(2023年4月現在)。

乗継ルートはありますが、1日1本です。帰りは遅くなると思います。

この状況もまた変わるでしょう。

自力で行くのは可能ですが難易度が上がってます。

直近の情報を確認あるいは柔軟な対応を覚悟でお出掛けを。

 

ソフィア公共交通機関の情報

ソフィアの関連情報です(2023年4月現在)。

・トラムとトロリーは車内の機械でクレカタッチ決済が利用可。1回利用はこれが便利

・1日券を買うと4Lvの他にカード代0.8Lvかかります

・「1日券で地下鉄に乗る際は毎回窓口で有効化が必要」との情報がありますが、私は有効化せずそのまま改札を通れました。

 

ソフィアの宿

「Twain Apart&Rooms」。

宿の都合で広めの部屋に変更してもらえた結果、広くて快適でした。

道路側に窓があってトラムビュー。音や振動はありますが、私にはご褒美でした。

中央駅やバスターミナルから徒歩圏でトラム駅は目の前。

これで1泊€38はコスパはよかったと思います。


鉄道でルーマニア

明日は9ヶ国目ルーマニアに向かいます。

一日かけて鉄道移動です。

つづく。

↑ランキング参加始めました。クリックお願いします。

 

【次の記事】↓

 

【この旅の最初の記事】↓

 

【この他の海外旅の記事】↓