- 地元の人とのエピソード
- 早朝の国際バスターミナル
- そこ、座っていいですか?
- 景色が素敵な高速道路
- 6ヶ国目のコソボに「入国」
- ミニバンに乗り換えて市内へ
- ジャコヴァ行のバスに飛び乗る
- 地元の人ばかりの国内バス
- ネットが繋がらない
- 少年と女子高生
- コソボの歓迎
- 3人の案内で目的地へ
- 木造家屋とアザーン
- 京都に似た古い街並み
- ミナレットが見える京都のカフェ
- 今日も宿が見つからない
- 川辺のカフェでホットチョコレート
- コソボの国内バスは週末に極端に本数が減る
- 明日はプリズレン街歩き
地元の人とのエピソード
今回は「読み物」っぽい記事になります。地元の人との交流を中心にエピソード多めです。
よろしくおつきあいください。(後半は写真も多いです)
早朝の国際バスターミナル
暗いうちに宿を出て徒歩で国際バスターミナルへ。
建物は何もない駐車場にバス会社の簡易ブースが並ぶ構造です。
出発の約1時間前に到着して、乗車するArditi Toursのバスを発見。
近くに行くとドライバーが笑顔で「今車内の掃除してるからちょっと待ってて」と。
出発30分前から乗車OK。入場料も荷物代もなし。
そこ、座っていいですか?
ここでちょっと失敗談。
まだ乗客が4人くらいしか乗っていない時、地元の女性が乗ってきて私の隣の席を指さして「そこ、座っていいですか?」と言います。
私は少し驚いて「えっ?ここですか?」と聞き返してしまいました。
だって車内はガラガラで空席だらけ。なぜわざわざギチギチに座らなきゃいけないのか。ゆったり静かに座っていきたいのに。
そう思ったのが伝わったのでしょう。女性は「あ、いいです」と後ろの席に移動していきました。
次の瞬間、私は「あー失敗した」と思いました。
きっとこの女性はアジア人である私を見て「あら珍しい、お話ししようかしら」と思って声を掛けてくれたに違いありません。
それに対して私は「えっ?」と迷惑そうに反応してしまったのです。
日本では他人との距離を取る習慣がありますが、ここでは外国人に親しみをもった態度が多く見られます。
それを忘れて日本の感覚で反応してしまいました。
快くOKして道中お話しできれば、お互いにいい思い出になったはずです。
申し訳ないことをしたなと反省です。
景色が素敵な高速道路
さて、出発してしばらくするとバスは北上し、山間部に入って行きます。
ここからは立派で快適な高速道路。
そして景色が素敵。左側にずっと雪山が見え隠れしてました。
休憩した場所ではバスを降りて、雪山をゆっくり見ることができました。
6ヶ国目のコソボに「入国」
車内では表が回ってきて、氏名やパスポート番号等を記入。
乗客のオジサンが親切に書き方を教えてくれました。
やはりバルカン半島の人たちは外国人に優しいです。
そしてこの旅何回目かの陸路越境。
6ヶ国目のコソボに無事「入国」です。
コソボは承認している国とそうでない国があります。
パスポートのスタンプは後ろの離れた場所に押してありました。
配慮なのかたまたまなのか…。
ミニバンに乗り換えて市内へ
バスはプリズレン郊外で停車。
このバスはさらに北のプリシュティナ行ですが、私はここで降ります。
降り際にさっきのオジサンが「プリズレン美しい街だよ。楽しんで。」と声掛けてくれました。嬉しいです。
ここでミニバンに乗り換えて市内バスステーションへ。
プリシュティナ行のバスがプリズレン市内を経由すると最終目的地まで時間がかかってしまうため、少数派のプリズレン降車客は小型バスで輸送するという工夫だと思います。
事前にそう聞いていて当日もドライバーから「このバスで市内まで行って。無料だから心配しないで」と説明があったので安心でした。
ジャコヴァ行のバスに飛び乗る
20分ほどでプリズレンのバスターミナルに到着。
そこそこ大きなターミナルですが、建物の中はガランとしていて、チケット売り場の窓口も無人でした。
さてここで市内を街歩きかと思いきや、ここからジャコヴァ行のバスに乗ります。
後で戻ってくるのでここで荷物を預けたかったのですが、荷物預り所らしき場所が見当たりません。
ジャコヴァ行のバスが10分後に出るので、そのまま荷物を持って飛び乗っちゃいました。
地元の人ばかりの国内バス
乗客は地元の人ばかり。
車掌さんに€3払いました。(€2の情報でしたが値上がりしてました)
プリズレンからのどかな道を1時間でジャコヴァに到着です。
ネットが繋がらない
ここにも荷物預り所はありません。
事前情報ではプリズレンもジャコヴァもあるはずだったんですがなくなったんですかね。
そしてネット(airalo)が繋がりません。
プリズレンでは一瞬繋がったので大丈夫だと思ったのですが、ここでは全くダメ。
この街は「地球の歩き方」にも載ってません。
事前に調べた時の記憶とオフラインのGoogleマップとGPSで歩くしかないな。
少年と女子高生
そんな感じでバスステーションの椅子に座っていろいろ考えてたら、10歳くらいの少年が話しかけてきました。
英語でいろいろ質問してくれます。
「どこから?日本は暖かい?仕事は何?」
私も質問したりして会話を楽しんでいる様子を、女子高生が数人遠巻きに眺めています。
一人が「ハロー」と言うので「ハロー」と答えると全員で「キャー」。
ナニコレ生まれて初めての経験かも。
そのうち近くに来て拡大質問大会が始まりました。
コソボの歓迎
前述の通りバルカン半島の人々は外国人に優しい。
そしてコソボは特に観光客を歓迎してよく話しかけられると聞いてました。
その「コソボの歓迎」を初日に体験することになりました。
10分ほど話した末に私が街歩きに出掛けようとすると、最初の少年と女子高生2人が私についてくることになりました。
何この展開すごくない!?
3人の案内で目的地へ
私がここに来たのは、京都に似た古い街並みを見るためです。
彼らがその場所まで案内してくれました。
公園の中を通って、繁華街の街を通って。
ネットが繋がらず困っていたので助かりました。
道すがら街のこと、コソボのこと、英語のこと、将来のことなどいろいろ話してくれました。
3人とも態度も話す内容もしっかりした印象で感心しました。
これから学校へ行くとのことで、目的地に着いたところで挨拶して別れました。
30分程のひと時、楽しかったです。
木造家屋とアザーン
さて歩きたかった「京都に似た古い街並み」に着きました。
木造に瓦葺きの建物が立ち並び、確かに日本と似た感じがします。
しかしこの景色の背景にモスクのミナレットが見え、アザーンが流れます。
不思議です。
京都に似た古い街並み
ここに着いた時、さっきの女子高生に「ここは地元の人にとってどういう街なの?」と尋ねたら「ごく普通の街。若い人も年齢が上の人も来る。買い物や食事しに。」とのことでした。
観光客は多くはありませんが、カフェが並ぶエリアには欧米人も一定数いました。
アジア人は皆無です。親近感のわく街なんですけどね。
キャリーを引いて歩いてたので少し目立ってしまいました。
ミナレットが見える京都のカフェ
お腹が空いたので、街並みを眺めながらカフェでピザ食べました。
€3。安くてボリュームあって美味い!
一人には多すぎたので、2切は包んで後ほど宿で食べました。
ミナレットが見える京都のカフェでピザ。やっぱり不思議です。
今日も宿が見つからない
ジャコヴァを堪能してプリズレンに戻ります。
バスの本数は割と多いので問題なく帰れました。
先程のバスターミナルから歩いて宿へ。
ところが昨夜に続いて今日も宿が見つかりません。
Googleマップの場所には別の宿が。
道端で困っていると、近くの建物の中から人が手招きしています。
「どしたの?どこ探してるの?」
宿の名前を告げると「ああ、それならここ真っすぐ30m行って右側ね」と教えてくれました。
今回の旅で地元の人の親切に触れたのは何回目でしょう。
いえ、今日だけでも5回目くらい?
川辺のカフェでホットチョコレート
宿にチェックインして近場を少しだけ街歩きします。
モスク、川、広場…。日が傾いてきて黄昏れた感じがいいです。
川辺のカフェで石の橋を眺めながらホットチョコレート。
€1.7。安いですよね。
1時間くらい、いい散策ができました。
コソボの国内バスは週末に極端に本数が減る
昨日ティラナに12時間しか滞在せず、プリズレンで慌ててジャコヴァ行バスに飛び乗ったのは、曜日の関係です。
コソボの国内バスは週末に極端に本数が減ると聞きました。
今日(金曜)の内にジャコヴァに行っておこうと思い、後から計画をいじりました。
結果的に平日だから少年にも会えたよね。
明日はプリズレン街歩き
今日もいろいろ楽しい一日でした。
明日はプリズレンを歩きます。
つづく。
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