- 南薩鉄道とは
- 今回の旅のメイン
- バスで加世田へ
- 南薩鉄道記念館
- 保存車輛
- 枕崎へ
- JR 枕崎駅
- 漁港
- ぶえん鰹丼
- 枕崎市かつお公社
- 薩摩酒造 「明治蔵」
- 台場公園
- 鹿児島中央へ
- 維新ふるさと館
- 市電の分岐
- 「積み増し」
- 099チケット
- 明日
南薩鉄道とは
南薩鉄道(鹿児島交通枕崎線)は、薩摩半島西岸を伊集院から枕崎までを結んでいた鹿児島交通の鉄道路線です。
地元では「南薩線」と呼ばれていたそうです。
今回の旅のメイン
実は今日が今回の旅のメインです。
南薩鉄道がドラマ「俺たちの朝」の鹿児島ロケで登場したからです。(こればっかりですみません)
1977年撮影ですから廃線の7年前。
流線型の古めかしい車輛が、草ぼうぼうの荒れた線路を走っていました。
駅舎やホームもローカルそのもので、哀愁が漂っていました。
その様子がなんとも味わい深くて、現地に行ってみたくなったのです。
調べてみたら当時の車輛が保存されていることがわかりました。
これは行くしかない!
バスで加世田へ
伊集院と枕崎の中間地点の加世田に、車両は保存されているとのこと。
鉄道はありませんので、バスで鹿児島中央から加世田に向かいます。
ローカルな路線バスに1時間半揺られて到着。
途中の伊作峠は、後続車に譲りながら息を切らして登ってました。
南薩鉄道記念館
「保存車輛は記念館とは別の場所にあり、職員さんにお願いして見せてもらう必要がある。職員が不在だと見られないので、事前に電話した方がよい。」との情報がありました。
前週に電話したところ、当日声掛けてくださいとのこと。
バスターミナルには古い機関車などが展示されています。
待合室で料金(200円)を払うと、ご親切に開館時間の10分前なのにすぐ開けてくれました。
記念館の中に入ると、当時の改札が再現されています。
もちろん全て本物。
いきなり感動してしまいました。
奥に進むと昔の切符や機器・道具などが多数。
2階には駅の表示や車内の再現など。
かなり古い物もありますし、よくこんなにたくさん残したものです。
小規模ですが、とても価値ある展示でした。
保存車輛
さて、いよいよ保存車輌です。
バスターミナルの端に、バス車両を整備する倉庫があります。
整備士の方に声を掛けて中に入ると、ありましたありました。
流線型のオレンジ色の車体。
正にこの車輌がドラマでも走っていました。
本当に実物に会えるなんて感激です。
放映から43年、廃線から36年も経ってるのに。
鹿児島交通さん、ありがとう。
それにしても、上の写真のように、完全にバスの整備工場の中です。
ボンベから工具から特殊な機械がたくさん置いてある中に、「どうぞどうぞ入って見てください」って、ゆるゆるな感じで対応してくださいました。
他にももっと古い機関車が4台保管されてました。
傘置き場になってましたけど…。
枕崎へ
記念館と保存車輌を十二分に楽しんだ後、加世田からバスで南薩鉄道の終点の枕崎へ向かいます。
40分ほどの道のりは、のどかな田園風景。
枕崎もロケ地だったのですが、特定できた場所はありません。
レンタサイクル(500円)で2時間ほど散策しました。
JR 枕崎駅
南薩鉄道は廃線になりましたが、JR は指宿経由でまだ走っています。
「本州最南端の始発・終着駅」という苦しい看板があちこちに。
最南端の駅は別にあり、始発・終着駅としては最南端という訳です。
ドラマに登場した昔の駅舎は、現在より少し奥のスーパーがある場所にあったそうです。
漁港
自転車で少し走ると漁港に出ます。
枕崎は鰹節で有名。
これ、鰹漁船ですかね。
ぶえん鰹丼
枕崎お魚センターの2階の展望レストランで昼食。
広い店内で混雑しておらず、窓開放で換気も十分、アルコール販売なしと、リスクが低そうなので、珍しく店内飲食しました。
「ぶえん鰹丼」1,380円(フリードリンク付)。
地域共通クーポン発動です。
「ぶえん」とは枕崎の鰹のブランドだそうです。
刺身とご飯の間に鰹節がまぶしてあって、枕崎ならではの丼をいただきました。
枕崎市かつお公社
鰹節を作る過程を工場見学できると聞いたのですが、作業してなかったので早々に失礼しました。
薩摩酒造 「明治蔵」
無料で見学でき、展示がとてもよくできています。
期待以上に楽しめました。
ここはオススメです。
台場公園
海辺の公園に足を伸ばしました。
磯場の向こうに開聞岳が見えます。
天気もよく、気持ちよかったです。
「なんか鰹の香りがするなあ」と思ったら、近くに鰹節工場がありました。
薪で囲まれた建物の窓から、煙がモウモウと出ています。
中をチラッと覗くと、たくさんの人が作業してました。
鹿児島中央へ
枕崎2時間の滞在に満足して、バスで鹿児島中央へ帰ります。
2時間の車中は爆睡。
維新ふるさと館
まだ少し時間があるので、市内を少し歩きます。
ここはお金のかかった展示があって立派な施設ですね。
ジオラマがよくできてました。
市電の分岐
高見馬場と郡元にある市電の分岐地点を見に行きました。
先日も函館市電の十字街の分岐に行きましたが、好きなんですよ、あれ。
ポイントを通過する時の「パターン」っていう音とか。
郡元は歩道橋から見下ろせるので楽しかったです。
【動画】【鹿児島】市電の分岐点(郡元、高見馬場)
「積み増し」
鹿児島ではICカードへのチャージを「積み増し」と呼ぶようです。
車内の案内表示にも書いてありましたし、車内放送でも「積み増しは運転士にお声掛けください」と行ってました。
桜島フェリーにも「積み増し」する機械が置いてありました。
チャージの日本語を初めて知りました。
<追記>宮崎でも「積み増し」と呼ばれてました。伝わりやすい秀逸な日本語だと思います。
099チケット
鹿児島中央駅前の金券ショップで宮崎までの自由席特急券を購入。
正規料金が3,780円のところ2,600円。
「2枚きっぷ」のバラ売りで、九州ネットきっぷより安いです。
これで安心。
明日
鹿児島を少し歩いてから宮崎へ向かいます。
つづく
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